2020年9月30日、名古屋国際ホテルは56年にわたる営業を終了し、栄の街からその姿を消しました。本記事では、閉館後の現状、閉館に至った経緯、そして2025年現在の跡地の状況について、公式発表と複数の現地レポートを基に詳報します。あわせて「名古屋ホテル御三家」として親しまれた同ホテルの歴史的な位置づけも検証します。
Last checked: 2026-08-03
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ホテル名: 名古屋国際ホテル (International Hotel Nagoya) · 所在地: 愛知県名古屋市中区錦3-23-3 · アクセス: 地下鉄栄駅から徒歩2分/名古屋駅から車5分 · 基本情報: 4つ星、259室、1964年開業、2006年最終改装、現在閉館
調査方法
最終確認日: 2025年3月5日。
参照した情報源: 公式施設情報(名古屋国際ホテル公式サイト、ワシントンホテル株式会社の会社沿革)、宿泊予約サイト(Agoda、るるぶ)、アクセス情報提供サイト(bushikaku.net)、Wikipedia日本語版、地域情報ブログ(都市商業研究所、栄ウォーカー、URBAN NOTES)。
現地視察やスタッフインタビューは実施しておりません。閉館理由に関する公式確認は得られておらず、複数の二次情報を横断して整理しています。
名古屋国際ホテル:現状スナップショット
- 2020年9月30日をもって完全閉館。現在は宿泊不可。(名古屋国際ホテル公式サイト)
- 1964年4月開業。運営元はワシントンホテル株式会社の完全子会社、株式会社名古屋国際ホテル。(Strainer(ワシントンホテル沿革))
- 愛知県名古屋市中区錦3-23-3。地下鉄栄駅から徒歩2分。(Wikipedia)
- 263室、4つ星相当のシティホテル。2006年に最終改装を実施。(都市商業研究所)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ホテル名 | 名古屋国際ホテル(International Hotel Nagoya) |
| 所在地 | 愛知県名古屋市中区錦3-23-3 |
| アクセス | 地下鉄栄駅から徒歩2分/名古屋駅から車で約5分 |
| 開業 | 1964年4月 |
| 最終改装 | 2006年 |
| 客室数 | 263室 |
| 運営会社 | 株式会社名古屋国際ホテル(ワシントンホテル株式会社の完全子会社) |
| 営業終了日 | 2020年9月30日 |
| 現在の状況 | 閉館・解体済み。跡地は暫定駐車場として利用中 |
ポイント:名古屋国際ホテルが2020年9月30日に閉館したのと同時に、同じ興和グループの「ホテルナゴヤキャッスル」も同日に営業を終了しています。栄エリアの再開発は、この2つのホテルの閉館を起点に大きく動き出しました。
名古屋国際ホテルは現在どうなっていますか?
2020年9月30日の営業終了後、同ホテルが入居していた栄町ビルも2021年9月30日をもって閉館しました(Wikipedia)。その後、2023年1月から解体工事が始まり、同年中に更地となりました。現時点では、跡地はアスファルトで舗装され、コインパーキングとして暫定利用されています(栄ウォーカー)。
ホテル運営法人である株式会社名古屋国際ホテルは、2021年4月に清算が結了しています(Strainer)。営業終了後の問い合わせ先は、ワシントンホテル株式会社のワシントンホテルプラザ事業部が引き継いでいましたが、現在は公式サイトも閉鎖されています。
栄町ビル(旧国際ホテル)の解体完了後、跡地にはアスファルトが敷かれ、当面はコインパーキングとして暫定利用されることになった。
— 栄ウォーカー(現地レポートブログ、2024年12月)
地下鉄栄駅から徒歩2分という栄の中心部に位置していた同ホテル。跡地は錦通り沿いで、隣接するニューサカエビルとともに、興和グループが長期的に一体再開発を検討しているエリアの一角です。しかし、一部地権者との交渉が難航していると報じられており、大規模再開発の具体化には至っていません(同ブログ)。
まとめ:2025年現在、名古屋国際ホテルの建物は完全に解体され、跡地は暫定駐車場として使われています。再開発計画は不透明な状況が続いています。
名古屋国際ホテルが閉館した理由は?
名古屋国際ホテルの閉館理由について、運営元からは「建物賃貸借契約の満了」と「建物の老朽化」が公表されています(公式サイト)。同ホテルが入居していた栄町ビルは1964年の開業以来、大規模な耐震改修を経ずに老朽化が進行していました。
閉館の背景には、ビル所有者である興和グループが栄エリア全体で進める再開発構想があります。丸栄百貨店(2018年閉店)の跡地と、栄町ビル・ニューサカエビルのある北側街区を合わせた一体再開発が計画されており、その前提として賃貸借契約を更新せずにビルを解体する判断が下されたとみられています(大阪の建築・都市開発ブログ)。
名古屋国際ホテルとホテルナゴヤキャッスルは、ともに興和による再開発のため2020年9月30日に同日閉館した。
— 都市商業研究所(2020年10月)
閉館は新型コロナウイルス感染症の拡大時期と重なりますが、都市商業研究所の分析では「老朽化した栄町ビルの解体が主因」であり、パンデミックは直接の原因ではないとされています。閉館理由に公式の詳細説明はないものの、複数の二次情報が再開発計画を主たる要因として指摘しています。
まとめ:閉館理由は老朽化と賃貸借契約満了が公式な説明。背景には興和グループによる栄エリアの大規模再開発計画があります。
名古屋国際ホテルの跡地はどうなるのか?
2025年現在、名古屋国際ホテルの跡地(栄町ビル跡地)はコインパーキングとして暫定利用されています(栄ウォーカー)。近接する栄三丁目(丸栄跡地)の再開発は2021年11月に商業施設が開業していますが、北側街区の再開発は遅れています。
URBAN NOTESは、興和が将来的に丸栄跡地と北側のニューサカエビル・栄町ビルの敷地を合わせた一体的開発を検討していると報じています。しかし、一部地権者との交渉が難航し、計画は暗礁に乗り上げている可能性があります(同ブログ)。
注意:現時点では栄エリア北側の再開発計画に具体的なスケジュールは公表されていません。暫定駐車場としての利用が続く可能性が高い状況です。
名古屋のホテル御三家はどこですか?
「名古屋ホテル御三家」とは、地元メディアや旅行ブログなどで使われる通称で、正式な業界区分ではありません。一般的には以下の3ホテルを指します(都市商業研究所):
- 名古屋観光ホテル(1934年開業、現在も営業中)
- ホテルナゴヤキャッスル(1969年開業、2020年9月30日閉館)
- 名古屋国際ホテル(1964年開業、2020年9月30日閉館)
この3ホテルは、いずれも名古屋の中心部・栄エリアに位置し、昭和から平成にかけて名古屋を代表する宿泊施設として親しまれてきました。うち2軒が同日に閉館したことで、「御三家」のうち現在も営業を続けているのは名古屋観光ホテルのみとなっています。
名古屋国際ホテルは、ワシントンホテル株式会社の1号店としての役割も果たしました。1969年には同社のビジネスホテルチェーン第1号となる「名古屋第1ワシントンホテル」を開業し、その後のワシントンホテルブランド拡大の起点となりました(Strainer)。
名古屋国際ホテルは名古屋栄の「ど真ん中」に位置し、名古屋を代表するホテルの一つとして長年にわたり親しまれた。
— 旅人curiosity(旅行ブログ)
補足:「御三家」という呼称は正式なものではなく、ホテルの格付けやランキングではありません。あくまで地元で親しまれた俗称です。
名古屋国際ホテルの歴史と概要
名古屋国際ホテルは1961年5月、丸栄など中部財界の出資により株式会社名古屋国際ホテルとして設立されました(Strainer)。3年の準備期間を経て、1964年4月に錦三丁目にシティホテルとして開業しました。地上13階建て、263室を備え、当時としては最新の設備を誇る国際級ホテルでした。
同ホテルの最大の特徴はその立地にあります。地下鉄栄駅から徒歩2分、名古屋駅から車で5分という好立地は、ビジネス客はもちろん、観光客にも重宝されました。錦通り沿いというロケーションから「栄のど真ん中にあるホテル」として広く認知されていました。
客室はシンプルながら機能的なデザインで、2006年に最終改装を実施。ワシントンホテルグループの運営ノウハウを活かしたビジネスホテル的な要素と、創業時からの老舗シティホテルの風格を併せ持つ、ユニークな存在でした。
閉館までの56年間、名古屋国際ホテルは名古屋の都市発展とともに歩み、多くのビジネス客や観光客に利用されました。その歴史は、名古屋のホテル産業の変遷を映す鏡とも言えるでしょう。
おすすめの代替ホテル
名古屋国際ホテルの閉館後、同じ栄エリアで「御三家」の風格を感じられる宿泊施設を探すなら、以下のホテルが代替候補として挙げられます。
- 名古屋観光ホテル(1934年開業、現在も営業中):名古屋最古のシティホテル。クラシックな内装と格式高いサービスが魅力です。
- ホテルナゴヤキャッスル(1969年開業、2020年閉館):名古屋国際ホテルと同日に閉館しましたが、同じ興和グループのホテルとして長く親しまれました。
また、栄エリアの現代的な宿泊施設として、当サイトでは以下の記事もご参照ください。
- アパホテル名古屋栄の徹底レビュー:名古屋国際ホテルと同じ栄エリアに位置するビジネスホテル。コストパフォーマンスに優れています。
- 宿泊前に知りたい横浜桜木町ワシントンホテル口コミ・レビュー:名古屋国際ホテルと同じワシントンホテルグループの姉妹ホテル。ブランドの雰囲気を知りたい方に。
編集部のおすすめ
クラシックホテル愛好家や名古屋の歴史的宿泊施設を探す旅行者には、名古屋観光ホテルが最も近い代替です。1934年開業の老舗で、創業以来の伝統と格式を保ちながら、現代的な快適さも兼ね備えています。名古屋国際ホテルと同様に栄エリアに位置し、地下鉄栄駅から徒歩圏内です。
一方、ビジネス利用や手軽な宿泊を重視するなら、同じ栄エリアのアパホテル名古屋栄が実用的な選択肢となるでしょう。
よくある質問
名古屋国際ホテルは現在営業していますか?
いいえ。2020年9月30日をもって完全に営業を終了し、現在は宿泊できません。建物も解体され、跡地はコインパーキングとして暫定利用されています。
名古屋国際ホテルの住所は?
愛知県名古屋市中区錦3-23-3です。地下鉄栄駅から徒歩約2分の場所に位置していました。
名古屋国際ホテルの客室数は?
263室でした。4つ星相当のシティホテルとして運営されていました。
名古屋国際ホテルは何年に開業しましたか?
1964年4月に開業しました。運営法人は1961年5月に設立されています。
名古屋国際ホテルは「名古屋のホテル御三家」の一つですか?
はい。地元で「名古屋ホテル御三家」と呼ばれる3軒のうちの一つでした。他の2軒は名古屋観光ホテルとホテルナゴヤキャッスルです。
名古屋国際ホテルへのアクセスは?
地下鉄東山線・名城線「栄駅」から徒歩約2分、名古屋駅から車で約5分という好立地でした。錦通り沿いで、栄の中心部に位置していました。
出典一覧
- 名古屋国際ホテル公式サイト(営業終了案内、2020年)
- Strainer – ワシントンホテル株式会社の沿革(開業年月、設立年月、清算結了日)
- Wikipedia「名古屋国際ホテル」(所在地、アクセス、ビル閉館日、解体着工時期)
- 都市商業研究所「名古屋国際ホテル・閉館」(客室数、御三家の定義、閉館理由分析)
- 栄ウォーカー「跡地はとりあえずコインパーキング」(解体後の現地状況、再開発の難航)
- URBAN NOTES「栄三丁目(丸栄跡地)再開発計画」(一体再開発構想、着工・竣工スケジュール)
- 大阪の建築・都市開発ブログ「名古屋国際ホテル閉館と栄再開発」(閉館理由と再開発の関連性)
- 旅人curiosity「名古屋国際ホテル閉館」(開業年と閉館日、ホテルの評価)
- Skysclinearブログ「栄再開発と国際ホテル跡地」(跡地の広さ、暫定利用見通し)